映画で歌舞伎、どうなのかしら、と思ったけど、実際はすごい良かった!
役者のアップが大画面で映るので、汗が散ったり、目を寄せて見得を切ったりというのがよくわかる。
歌舞伎自体ほとんど見たことのないビギナーにとって、この「阿弖流為」は元は劇団新感線の舞台だったというだけあって、解りやすい。セリフも現代劇に近いし。
女形の中村七之助はとても妖艶で、阿弖流為役の染五郎はイメージよりもたくましく、坂上田村麻呂役の勘九郎も迫力があって、一言でいうと「みんなすごい」。
歌舞伎役者の底力というか、基礎ってすごいハイレベルなんだなと改めて知った次第。
演技力はもちろん、声量がすごい。よどみのない台詞運びがすごい。動きのキレがすごい。体力がすごい。
大変なエネルギーを要する長時間の舞台(映画は、途中10分の休憩を挟んで11時半から14:55)を、毎日、しかも1日おきには昼と夜の2公演行っていたのだというから、ただただ感心。歌舞伎役者になるというのは、生半可なことではないのだということを実感した。
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